僕の足跡。
生まれは、不思議な子どもだった。

僕は、いつも空想に耽る様な、そういう子どもでした。その僕の周囲には、いつも狼や竜を初めとする多くの不思議な生き物たちが佇んでいました。
僕の、健やかな暮らしは、彼らのおかげで、成り立っていたのでした。
苦悩の時代は続いた。

僕の人生を狂わせ、苦しめてきたその元凶。それは、人類の狂気でした。
絶えず、その念に晒されてきた暮らしは、僕には耐えがたいものでした。僕は机に突っ伏して、頭を持ち上げることもできないくらいの苦悩と苦痛に沈んでいました。
本当に、そうだったと気が付いたのが、ようやく、最近の事でした。
神が僕を救った。

苦悩する僕自身が神であると気が付く前の事。
僕は、自らの生み出した、その神族に救われました。「愛しい我が娘。そして息子。もう、頑張らなくていい。」と、その者は僕に言ってくれました。
今でも思い出すのは、その荘厳さ、そして、その、愛でした。
そして僕は灯りになった。

数々の試練があった。
そして、僕はそれを乗り越えた。
愛する神族と一緒に。
だから、今度は僕が、人々に灯りを灯す。
そうして、僕はこの出張所を開いたのでした。